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2007-07-03(Tue)

漢字のお話。

はい。電算室です。今日は何が起きるのでしょうか。


今、新システムへの移行に向けて様々な作業をしています。
こういった移行作業に必ずついてまわるのが、


漢字です。

普段何気に使っている漢字ですが、実は並々ならぬ努力の結晶であることを知っていただきたいのです。

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 漢字で苦労させられるのが、


 人名漢字


 です。Windows95や98の時代。漢字が出なくて困ったことはありませんか?そう、漢字が登録されていないために、出ないのです。しかし、役所はそうはいきません。戸籍という大事なものに、出ない漢字があっては困るのです。そこで登場するのが


 外字


 収録されていない漢字は、フォントエディタでちまちまと漢字を作ります。

 それを外字として登録しておくのです。

 そして、パソコンの更新、システムの更新があったときは、その外字ファイルも一緒に持っていかないと、また漢字が出なくなるということもしばしば・・・。
 でも、Windows同士であれば、外字ファイルを持ってくるだけで問題はありません。


 が、HOSTからWindows、もしくは全く違うシステムへの移行となると一筋縄ではいきません。

 かつて漢字を出すために、各メーカーは様々な工夫をこらしていました。
 富士通のJEF、 NECのJIPS、日立のKEIS、IBMのDBCS-Host、三菱のJSⅡなどなど。

 ちなみに、漢字にもJIS規格がありまして、一般的なものは第一水準、ちょっと難しくなって第二水準があります。これくらいまでは各社互換性(というより連携できるように)をとっていますが、第三水準、第四水準、はたまた補助文字ともなると、アッチのメーカではあるけれど、こっちは外字。はたまた、文字コードがだぶってしまうなどなどもはや収拾がつかなくなってしまいます。

 だからできるだけ外字は使わないようにし、JIS第一水準、第二水準ぐらいまでとしましょうねという暗黙の了解があるにはあるのですが、現場からの強い要望により、しょうがなく外字を登録してしまい、システム移行の時に漢字コード表をひっぱりだして一字ずつ変換するという地道な作業をしているところもあるようです。

 と、いうか、今、まさにその作業をしているのですが・・・。


 﨑→崎 にするくらいなら問題ないですが、とても第一、第二水準に変換することができない漢字も多々あります。

 さて、これからの新規登録には漢字、第一、第二水準までしかだめですよと現場に言ったところで、そんなこと知ったことではありません。
 WindowsXPでは、第三水準でも変換できる漢字があります。

 ここで、なにが起きるか。えぇ、おわかりでしょう。


 「パソコンでは出るのに、何故登録できないんだ!」


 まぁ、ごもっともですが・・・。
 Windowsでは、つい最近まではS-JISという文字コードを使用していました。
 それをホスト側に登録するさいに、文字コードの変換テーブルを使って、ホスト側にあった文字コードで登録します。その変換テーブルにない場合は、当然登録できません。
 くどいようですが、メーカーから提供されているのは、第一水準、第二水準までです。

 そして時代はXP。より多くの文字を使えるよう、Unicodeが使用されています。もう漢字のほとんどが網羅されていると言っていいでしょう。それでは埒があかないので、
 漢字の第一水準、第二水準の表を示しました。使える漢字はここまでですと。
 たまたま、その漢字の表にS-JISコードも載っていました。

 それを見た、昔、電算だった部長さん。


 「漢字をコードで入れろというのか!!!」


 と電算に怒鳴り込んできました。



 あいた口がふさがりません。そんなことをしろとは一言も言っていません。
 まぁ、一昔前はコードで入れていた時代もあったようですが・・・。
 そんなことをしていたら仕事になりません。


 ここで、UnicodeやS-JIS、ホスト側のJIPSコードを説明したところでわかるはずもありません。
 生半可昔のシステムを知っているだけに、余計たちが悪い。

 ただ、漢字を示しただけなのに・・・・。


 説明するのが面倒臭いので、忙しいふり(というより、本当に忙しかったのです)をして無視してやりました。(^◇^)
 
 
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外字はとっても大変

2007-07-03 23:02

私は実はホスト系のプリンタ屋さんなんです。
いつも、外字には悩まされています。
でも、私が話す相手は、電算の方なので、まだご理解いただけるので、大変助かります。
あまり、外字外字と言われるお客様には、作成するのに一文字 1万円で、プリンタの機種ごとに再作成する必要があり、ご注文戴いてから1ヶ月かかり、今後その漢字コードが外字のエリアであるか保障できないなどなど、こんこんとお話させて戴きます。

でもお役所さまではどうしようも無いみたいで、こつこつと外字を作成されています。
どうも、市民の方から、”この字は私の字と違う”との、クレームがあるみたいです。
外字の中には、どう考えても、出生届けの時に、書き間違えたのを、受理してしまったと思われるのも沢山あります。

そこのお客様の件で、UNICODEも考えたのですが、書き間違えた漢字をサポートするには外字しかありませんし、unicodeもそれなりに欠点があるみたいなので、採用にはいたりませんでした。

PCにできるのに・・・なんて言われますが、システムにかかる費用でどうのこうのと言うのでなく、その中に入ってるデータの正確さや汎用性が大切なんですよね。
こんな事いっていると、年金問題みたいな事になっちゃうんですよね。
(入力したデータが正しいのか、入金した人などにチェックする仕組みは無かったんでしょうかね?)

コンピュータは決められた事を決められた手順で、高速に処理しますが、最後はコンピュータを使う人の技量にかかってくるんですよね。

車も使う人が悪いと、人殺しの道具になっちゃいますから。

よく考えて、使って欲しいものです。

ついてる、ついてる

Re:外字はとっても大変

2007-07-05 23:48

そうでした。poohさんはホスト系プリンタのCEでしたね。
今は少なくなったホスト。まさかプリンタにもフォントが搭載
されているなんて今の人は知っているでしょうか・・・。

外字の欠点は、外字エリアがシステムによって異なるため、移植がしにくい点にありますよね。明らかに書き間違いだろーという漢字でも、一つ一つ漢字を作る役所は大変です。そしてそれを新システムに移行する際のSE、CEの苦労もあります。

そういえば、WIndows Vistaによって字体が変わってしまい、今までの漢字が出なくなった市(町?)がありました。

システムによって振り回されないよう、脱Windowsが進むかもしれませんね。

またホスト話でも聞かせていただけたらと思います。

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HN:
NORI
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趣味:
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自己紹介:
文学部卒業ながら、ひょんなことからシステム会社に就職。
しかしながらあまりの激務に退職。もうシステム系はいやだと思っていたが、ひょんなことから企業の電算室に勤務することとなる。

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