日立が個人向けのパソコンから撤退することを決めました。
すでに生産も中止しているようです。
個人向けパソコンはプリウス、企業向けはフローラのブランドで販売していましたが、企業向けもHP(ヒューレットパッカード)に生産を委託しているようです。ということは、パソコン生産からの完全撤退ということになるのでしょうか。
日立といえば・・・・
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あまり知られていませんが、国産メーカーで始めてパソコンを販売したメーカーらしいです。
かく言う私も知りませんでした。
1978年10月に『Basic Master LEVEL1』を販売。ベストセラーパソコンであるAppleⅡが1977年発売ということから考えると、いかに日立は早くからパソコンに目をつけていたかがわかります。
(ちなみに、NECのPC8001は1979年)
しかし、早く発売するのと、シェアを確保することは必ずしも一致せず(日立は目の付け所はいいのだが、どうも販売が弱い)、結局NEC、シャープでシェアを2分するようになります。
(ちなみに、富士通はパソコン参入は比較的遅く、1981年なんです)
その後、8ビット、16ビット32ビットとパソコンは進化を続けますが、日立のパソコンはNEC、富士通、そしてノートで席巻した東芝の影に隠れて「本当に売っているの?」と思ってしまうほどでした。
それでも日立はFlora/Priusシリーズで頑張っていました。
液晶技術はシャープに負けるとも劣らない日立らしく、画面の美しさは他のパソコンに比べて群を抜いていた時期もありました。そしてデジタルチューナー内蔵タイプもいち早く発売し、絵のきれいなパソコンの地位を築いていました。
企業向けでは意外にシェアが高く、私も会社では日立のFLORAを使っていた時期もあります。
システム関連では圧倒的な技術を持つ日立ですから、ハードも日立というところが多かったのでしょう。
一部の企業向けは生産するようですが、パソコンというよりサーバーに特化するのではないでしょうか。
海外では今ひとつシェアが伸びない日本のパソコン。もしかしたらまだまだ撤退するメーカーも出るかもしれません。
で!
最後の特価が出るかもしれません。日立のオンラインショップを覗くと掘り出し物があるかも。
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