はい。電算室です。今日は何が起きるのでしょうか。
システム屋にいた頃は、常に新しい技術を取り入れ向上させることが求められています。
本来ならば、企業の電算もそうなのでしょうが、こと新しいOSの導入については慎重になります。
そして、役員と電算の闘いが切って落とされます。
[0回]
ある日、役員からこんなことを言われました。
「Vistaは入れんのか」
えぇ、他の企業でもよく聴きます。新しいものが出たらとにかく導入したがる役員がいることを。
しかも、それをたいして吟味もせずにただただ、宣伝文句に踊らされているということも分からずにいると。
そしてそういう役員は、とにかくマイクロソフトの商品を入れたがると。
完全に一致します。
確かに、パソコン=Windowsという構図はわからないでもありません。それらしか触ったことがないのですから。が、それを盲目的に信じるというのもいかがなものかと。
さて、Windows Vista。なんか車のような名前ですが対企業に対しては、セキュリティ万全のOSという触れ込みで売られている様子。一切興味のない私はまだ触ったことも導入しようとも思っていません。
と、いうより電算がまず考えること。
「現在のシステムがちゃんと動くのか?」
OSが変わればシステムも変わります。いい例が、AccessがそのOSに対応しているかどうか。対応していなければ、最新バージョンのAccessへ移行できるかどうか。他にも、様々なソフトがパソコンに入っているのでそれらが動くかどうかです。
考えただけでもぞっとします。
費用対効果の面でも導入するには早すぎます。
が、頭の固い役員にそんなことを話しても聞き入れてくれません。
「はぁ、Vistaですか・・・・」
「やっぱり新しいほうが良いだろう。セキュリティもいいと言っているぞ」
知りません(-_-#)
「新しいものはどんどん入れて、効率化しなきゃなぁ」
ちょっと画面を変えただけでおたおたするあなたが言う!
「検討してみなさい」
いやです。そろそろ反撃しようかな。でも面倒くさいなぁ。
「どうだ?4月から導入するか?」
無理です。やっぱり反撃しよう。
「そうですねぇ・・・。私も検討したのですが、現在のパソコンに対してVistaを導入することはできません。あまりにも高機能すぎて動作が遅くなり、結果的には事務の効率化にはつながりません。また、周辺機器の対応も遅れていますのでプリンターやマウスなども動かなくなる可能性があります。
また、まだ出たばかりなので不具合がどれだけあるか分かりません。他の企業も導入を見合わせているのも、もう少し安定してからという見方があります。XPの時だって散々更新プログラムが配布されて今現在でも不具合があります。マイクロソフトもサポートを延長させましたし、現場もやっと現在のOSになれた頃ですから、ここで替えると余計混乱させる結果になりますよ」
必殺30秒煙巻き作戦。
「そうなのか・・・。」
あれ、あっさり引き下がった。いつもは言っていることをさえぎってでも自分のことを主張するのに・・・。
「やっぱりシステムのことはよくわからん」
結局それかい!だったら変な口出しするなぁ!!!
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