小説を読んでセキュリティを勉強しよう!
と、いうことで、今回は一田和樹氏の「
天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち」を紹介します。
「都内の高校に今日希美は、ロボットのような受け答えをする風変わりな同級生・佐野良子が気になって仕方がない。美人だが変人の彼女にちょっかいを出すうち、親しくなっていく。良子は希美が持つパソコンに興味を抱き、部屋に入り浸るようになりー。インターネット黎明期、のちの天才ハッカーがいかに誕生したか、そして現代、彼女と次世代の天才の邂逅と活躍を描く、青春サイバーサスペンス」
一田和樹氏は経営コンサルタント会社社長、プロバイダ会社取締役などを歴任後、2009年より小説の執筆を開始。セキュリティ関連の本も多く出しており、内容も実際に起きたサイバー事件を小説の中にちりばめられています。
今回の小説
天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち」の初出は2019年1月なので、ランサムウェアやアメリカ大統領選のロシア介入疑惑、グーグルホームなど新しいIT関連の事件や製品も多く出ています。最新のサイバー事件を一通り知るにはちょうどいいかもしれません。最後には用語解説もついています。
この「天才ハッカー安部響子~」はシリーズ化されており、一作目は「
天才ハッカー安部響子と五分間の相棒」という作品であり、こちらを先に読んでおくと、より人間関係が分かりやすいかと思います。あ、肇とは実は実は・・・
ただ、佐野良子の喋り方のイメージがなかなか湧きませんでした。生身の人間で美人なのにロボットみたいな喋り方って・・・。
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