はい、電算室です。今日は何が起きるのでしょうか。
電算室からは大量の統計帳票が出力されます。当然それらを元に上部団体に
報告書が作られます。
ある日のこと。ある残高件数が赤字で修正されていました。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
あれ????
[0回]
残高は統計資料の中でも最も重要な部分。
銀行で言う現金残高。一般企業で言う実在庫数に当たります。
その残高件数が赤字で修正され、報告されようとしている・・・。
「なんで?なんでこの件数が修正されているの?」
「そうなんですよー。現場がこの件数でないとおかしいって・・・・」
パートのおばちゃんも泣き顔・・・
その会話を聞いた部長。普段なにもしないくせに、へんなところで首を突っ込む。
「だって、現場が管理している数字がこれだって。言い張るんだもん。俺も聞きにいったけど間違いなかったよ」
あんたが出てくるとろくなことがありません・・・・(-_-#)
さて、実データで集計しても、帳票どおりです。そもそも残高件数、金額はもっとも押さえる部分。
間違えようがないのです(その内訳は怪しいが・・・・)
さて、現場へ乗り込みます。
私が出てくるということは、最終兵器が出るのと同じくらい重大なことらしく、何故か現場はびびります。
「なんで残高件数が違っているんですか!そもそもなぜ〆たあとこんなに経ってから言うんですか!残高集計リストはずいぶん前に出しているでしょう!!それを今更・・・・。今月の残高全部違ってきますよ!!」
そうです。年度末残高が違うと、当然期首も違うわけで・・・。その残高を元に毎日の残高が決定されます。
期首が違えばその後も違う。その管理をおろそかにしている現場が明るみに出ます。
私の凄みにびびりながらも、現場の課長は反論します。
「だって、こっちで管理している件数と違うんだもん。償却の件数が違うんだもん。何回も確かめたもん」
まるで子供・・・。
「どれ、見せてみい。」
と、償却の一覧リストを見せてもらいます。償却とは、帳簿から落とすことですので、重要なこと。当然稟議も通します。その件数を手で数えたとの事。
まぁ、昔から出している帳票で、件数が出ていないのがそもそもの問題なのですが・・・・。
そのリストの一ページごとに記された鉛筆の件数・・・。
・・・にー、しー、ろー、やー・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
あれ?一件足りない。
次のページ
あ、ここも一件足りない。
出ている件数と、鉛筆の件数が合いません。
「このページとこのページ。件数が違いますよ」
「え!?」
みるみる課長の顔が青ざめていきます。
完全に現場のミスでした。
あーあ、その件数で決裁とっているのに・・・。
持ち場に戻った私。
泣き顔のおばちゃんに
「あなたが正しい」
と言ってやりました。
方々の他の職員からは、
「どうしてわかったの?」
と聞かれる始末。
単純も単純。単なる数え間違いですし、30秒でケリがつきましたから・・・。
駄々っ子の部長は・・・・・・・・・・・・・。
僕知らないもーん・・・・の素振り。
いっぺんLAN工事に駆り出したろか!
※LAN工事・・・電算メンバーが工事屋に変わる日でもある。机の下にもぐりこんだり、床をはいだりして複雑なケーブルを敷設しなくてはいけないので、ジャージ姿での作業になります。
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